資料の共有範囲が変わったら、整理した情報も見直す
元資料へのアクセスが変わると、過去の要約や関連情報の扱いにも影響します。情報をつなぐ仕組みで考えておきたい境界です。
Steven Wongチームで共有していた資料が、途中から限られた人だけに公開されることがあります。担当が変わったり、資料の扱いを見直したりするためです。元のページを開けなくなったとき、その内容から作られた要約や関連情報は、どう扱えばよいでしょうか。
情報をつなぐ仕組みでは、取り込んだ時点だけでなく、その後の共有範囲の変化も考える必要があります。Lyqaの開発でも、元の情報の閲覧範囲を再確認し、そこから整理された情報の表示を見直すことを扱ってきました。
内容は、元の場所から離れて残る
たとえば、ある資料を基に案件の状況を整理し、その一部をチャットの回答に使ったとします。元資料へのリンクが開けなくなっても、回答に詳しい内容が残っていれば、その内容は読めてしまいます。
資料名を隠すだけでも十分とは限りません。要約の中に、共有対象から外れた内容が残ることがあるからです。元の記録と、それを使った整理結果の関係をたどれることが、見直す範囲を知るうえで役立ちます。
また、一つの説明が複数の資料に基づく場合もあります。一部の資料が使えなくなっても、残った資料だけで説明を支えられるかは、個別に確かめる必要があります。根拠が欠けた結論を、そのまま確定事項として残すことは避けたいところです。
権限がないことと、情報がないことを分ける
読み手にとっても、答えが出ない理由が分かることは大切です。ただし、アクセスできない情報について、存在や内容を不用意に知らせない配慮が必要な場面もあります。表示のしかたは、その情報源や組織の扱いに合わせて考えます。
ここで大切なのは、現在参照できる情報でどこまで答えられるかを整理することです。以前の回答を再利用するだけでは、今の範囲と合わなくなる可能性があります。
人が作った引き継ぎメモでも、似た確認ができます。共有範囲の変わった資料を参照していないか。本文に写した内容の扱いは適切か。新しい担当者が使う情報は、現在の範囲で読めるか。リンクの一覧に加えて、そこから転記した内容も確認対象になります。
Lyqaで目指しているのは、仕事の背景をつなぎながら、その背景を誰が参照できるかも保てる状態です。元の記録を使って何を整理したかが分かれば、アクセスが変わったときの確認先も明確になります。
情報源の共有範囲を変えるときは、その資料が使われている整理結果を一つたどってみてください。どこまで見直す必要があるかを考える出発点になります。