資料の一部が読めなかったとき、AIの答えをどう扱うか
読めた範囲で役立つ回答を使いながら、読めなかった部分が判断へ与える影響を確認する方法です。
Steven Wong複数の資料を調べる途中で、一つだけ読み取りに失敗することがあります。ほかの資料から答えは作れても、失敗した資料に重要な条件があるかもしれません。
Lyqaの開発でも、一部のページを読めない場合に残りを処理することや、読み取れなかった記録の扱いを改善してきました。使う側では、処理が進んだことと、必要な情報がそろったことを分けて確認します。
欠けた資料の役割を見る
たとえば、進捗報告は読めたものの、お客様から届いた条件変更のメールを読めなかったとします。この場合、社内の作業が進んだことは確認できても、お客様に伝えてよい内容までは判断できないかもしれません。
一方、読めなかったのが同じ内容の参考資料なら、今の判断に大きく影響しない場合もあります。失敗した件数だけで重要度は決まりません。どんな役割の記録が欠けているかを見ます。
判断を三つに分けて進める
- 読めた情報だけで分かることを確認します。根拠となる記録と対応させます。
- 欠けた情報で変わり得ることを分けます。期限、条件、承認など、結論を変える可能性がある部分です。
- 補ってから決めることを残します。元の資料を直接開く、担当者に確認するなど、確認先を具体化します。
文章が一つの結論にまとまっていても、どの範囲を読んだかが分からなければ、そこから確かめます。「確認できた資料ではこうなっている」と読める答えなら、不足分を足しやすくなります。
読み取りの再試行が終わった場合も、前の答えが自動で新しくなったとは限りません。追加で読めた内容によって結論が変わるか、改めて確認します。
チームに共有するときは、「資料を調べた」とだけ伝えるより、判断に関係する未確認箇所を添えます。受け取った人も、その情報をどこまで使ってよいか考えられます。
不完全な情報の中でも進められる仕事はあります。まず、欠けた資料が今回の判断を変えるかを確かめ、必要なところだけ補うことから始められます。