会議の前に、背景と決めたいことを一枚にまとめる
経緯の説明で会議が終わらないように、参加者が事前に読める短い準備メモを作ります。合意が必要な点と確認不足を分ける方法です。
Steven Wong会議の準備で資料をそろえたのに、当日は経緯の説明に時間を使い、肝心の判断を持ち越してしまう。参加者が違う情報を持って集まると、話し合いを始める前に、その差を埋める必要が生まれます。
事前に共有するメモでは、参加者が「今回、自分たちは何を決めるのか」を分かるようにします。すでにある会話や資料を使い、次の順で整理できます。
1. 会議の終わりに決まっていてほしいことを書く
「A案件について共有する」だけでは、何を準備すればよいか分かりません。たとえば「試用の対象範囲を決め、開始日の候補を出す」と書けば、参加者は範囲や日程の制約を確認して来られます。決定する人が不在なら、その会議で決められる範囲も見直します。
2. 判断に効く経緯だけをつなぐ
これまでの出来事を全部並べると、読む側が大事な点を選び直すことになります。現在の状態、そこに至った理由、前回から変わった条件を短く書き、必要な資料へリンクします。詳細を確かめたい人が原文まで戻れる形にします。
たとえば、試用準備の会議なら、次のようなメモを作れます。これは説明用の例です。
決めたいこと:最初に試す業務と情報源の範囲。
現在地:環境の準備は完了。お客様から対象業務を確認したいと連絡がある。
変化:前回想定した全業務での試用から、一部の業務で始める案に変わった。
未確認:どの業務を優先するか。お客様側の確認担当は誰か。
実際のメモでは、完了報告とお客様からの連絡それぞれに、参照できる原文を添えます。
3. 確認で埋まる穴を先に見つける
担当者への事実確認で分かることは、会議前に確かめられるか検討します。回答が間に合わなければ、未確認のまま記載します。空欄を推測で埋めると、参加者が誤った前提で判断してしまいます。
事前メモを読めなかった人がいる場合は、冒頭に短い確認時間を取ることもできます。準備を読んだはずだという前提だけで話を進めないことが大切です。
会議が終わったら、未確認だった欄に今回の決定と理由を書き足します。事前メモが、そのまま次に読む人の出発点になります。今回参加できなかった人も、何を確かめて、どこまで決めたかを追えます。